wind’s book

物語の中の私が、才能を求めて愚かな一ページをめくるお話

そらそれら

今日の空は、何だろう。


空に手をかざして、ため息をつく。


それから目の前に転がっているいくつかの「それら」に、


手に持ったそれを一つ一つ入れていく。


ゆっくりゆっくり入れると、


鮮やかにとくとくとくとく染まってく。


次の水換えの時間は、いつかな。


今日もたくさんの「それら」に彩りを与える。


今日はこれを食べよう、って目星をつけて、無限にある「それら」の中からひとつまみ。


さて、もうそろそろこっちも美味しくなるかな。


あたりをつけて、ゆっくり体を傾ける。


空に手を翳して、一言。